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純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2003年04月のニュース一覧
▼[2003.04.30]自由の道筋
▼[2003.04.28]NEt TExtualism
▼[2003.04.26]見直し再熟
▼[2003.04.24]「私の音を聴いてください」
▼[2003.04.23]待望OS論
▼[2003.04.22]変わるでしょうから
▼[2003.04.20]色気ある辞書
▼[2003.04.18]未来の道を切り開くのは…
▼[2003.04.16]10年一昔,今
▼[2003.04.14]いくない音楽ゾーン
▼[2003.04.12]バカノクターン
▼[2003.04.10]"allsight"play
▼[2003.04.08]終わりのはじまりのはじまり
▼[2003.04.06]小物物欲
▼[2003.04.04]お薬改訂版
▼[2003.04.02]扱いやすさの肝
▼[2003.04.01]リセット・ジェンダー

■2003年05月のニュース一覧
■2003年03月のニュース一覧


 
[2003.04.30]
  自由の道筋


 ▼フリーソフトは“自由なソフト”と呼ぼう--リチャード・ストールマン氏(NIKKEI BizTech News)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/comp/243177


 なにをするのも自由,なにもしないのも自由,な,世界でも,人は歩み続けることができる。できる?

 フリーソフトウェア財団の代表,リチャード・ストールマン氏にインタビュー。「フリーソフトは,日本語では無償ソフトという誤解を防ぐことができるので,『自由なソフト』と訳した方がよい」。「自由なソフトがあっても,そのソフトを動かすシステムが自由でなければ役に立たない」。「自由なソフトによって子どもはたくさんのプログラムを読むことができ,コンピュータと遊ぶことができて,凄腕のプログラマになれるかもしれない」。

 人は完全な自由のなかでは生きていけない生き物だ,とも云われる。性悪説な考えかもしれないけど,なんの束縛もないところから,生まれるものはなにもない,と。制限のある社会であるからこそ,制限を活用したり,制限を回避したりする行動が生まれてくる,と。その考えのもとでは,自由なソフトという存在は成り立たない…。

 自由なソフト,の最大の敵は,マイクロソフトなんかぢゃなくてそのような思考だ。で,それとの戦いの成果はと云うと,予想以上にうまくいっていると云える。もちろん,100%自由であるわけではない。記事中にもあるように,開発者は他の仕事を持ち,そのなかでソフト開発を行っている場合がある。開発するためにウインドウズを使っているとしたら,高いお金もかかっている。それらも束縛と云える。が,たとえそれらがあっても,自由なソフトという思考は,過去の思考を覆す力を存分にみせてくれている。さて,今後ネットワーク上に,自由なテキスト,自由な音楽,自由な映像が,どのように生まれてくるか? 先陣を切った自由なソフトは,なんらかの道筋をみせてくれているのだろう。




 
[2003.04.28]
  NEt TExtualism


 ▼松下、今秋から電子書籍事業参入(NIKKEI NET)
  http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20030422AT1D2102H21042003.html


 100億ページもありそうなウェブに負けない,そんな電子書籍を作るためには,根本的な商売から変える必要がある。

 松下社はこの秋を目処に電子書籍事業に参入する。パソコンやPDAでの閲覧より使い勝手のよい見開き型の液晶専用端末を開発し,ネットや書店店頭で約5000作品を読み込めるようにする。

 電子出版ということが考えられ始めてから,ものすごい年月が経った。でも,専用デバイスであれ,パソコン・PDAであれ,それで文章を読む行為が定着したとは云えない。だが,読む価値のある文章を載せてるウェブページは,山とある。もしかしたら1日に文章を読んでいる量は,好きな本を買って読んでいたときよりも多くなっている,という人も多いかもしれない。

 なのにウェブ上では文章をたくさん読んでいる,という気がしないのはなぜだろう? やっぱり本の重さ,紙の重さを感じないと,人は文章を読んだ気がしないんだろうか? でもそれは,意識の差,でしかない。ちょっとだけ意識を変えれば,読書することとはモニタ上のフォントを読み続けることになる。松下のは専用デバイスを必要とするということで普及しないだろうけど,胎動はもう聞こえている。もちろん,生まれたら当然,現在の音楽業界と同じような立場に立たされる。同じような間抜けなことをしないために,最初から今までの商売は成り立たないと考えてからスタートして欲しい。よい文章のために。




 
[2003.04.26]
  見直し再熟


 ▼Outlook ExpressとIEの深刻な問題に対する累積的修正プログラム(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0424/ieoe.htm


 世の中考えを改めたり,見直しをはからなければいけないことは多いと思うんだけど,見直さなくてもおおむね世の中問題なく(ホントはある)動いていくもので。とある会社の「存在」自体も。

 マイクロソフト社はインターネット・エクスプローラーとアウトルック・エクスプレスの修正パッチを発表した。深刻度は緊急で早期の導入を推奨している。ウインドウズ・アップデート,マイクロソフトのサイトから入手可能だ。

 まったくもってどぉでもいい話なんだけど,私は月に3回ぐらいウインドウズXPの入れ替えをしている。お仕事の関係でできるだけ新規インストールの状態を維持したいのと,スパイウェアだのなんだのをきれいさっぱり消したいから,という理由もある。で,最近思ってるんだけど,新規インストールにかかる時間より,そのあとのウインドウズ・アップデートを行っている時間の方が長い。私の手持ちのインストールディスクはSP1でないことがいちばんの理由かもしれないけど,都合3回ぐらい再起動してやっとすべてのパッチが当て終わる感じ。まぁFTTHとかならパッチのダウンロードにかかる時間は短くなるので一概に云うことはできないんだけど…,“インストールよりアップデートの方が時間がかかるOSって,どぉよ”。

 緊急と云う言葉に慣れて麻痺するなと警告している記事がどこかにあったけど,月になんども緊急緊急云われて作業させられているのは,はたからみてると笑える(パッチが出るたびにあてるという作業をしてないのでとりあえず他人事)。もう呆れられて投げ出されてもおかしくない製品を売っている会社が,普通の顔して存在しているのは大丈夫なんだろうかと改めて月3回ぐらい思うわけだが,さて。




 
[2003.04.24]
  「私の音を聴いてください」


 ▼Apple、4月28日に音楽関連の発表(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0304/22/nebt_13.html


 聴いてください。パソコンの_ため_にある音楽を。

 アップル社は4月28日に音楽関連の記者会見を開く。音楽配信サービスと新しいiPodの発表になることが予想されている。

 この28日の発表についての憶測が噂サイトで飛び交っているが,どうもつかみ所がない感じ。予想通りの音楽配信サービスと新しいiTunes,iPodの発表は当然あり得る話なんだけど,どうもそれを上回る話が熱い。iPodのドックステーション,PCユーザーを増やすためのiPodのUSB2アダプタなどはかわいい方。ThinkSecretの記事によると5月2日にアップルの直営店でオーディオ・イベントがあるとのこと。音楽配信サービスなどのソフトウェア的なものだけではない,なんらかの手に取って試してみてもらいたいデバイスがあると考えられる? そんなハードウェアへの期待が高まっているが…,さて。

 音楽とも密接な結びつきを持つタブレット? ランデブーで楽曲のやり取りができるiTunes 4を核とした音楽ストリーミング,さらにはメール,iChatも統合した通信デバイス?(ソニーエリクソンと共同開発なんて話も) iPodが,iMac,iBookと同じくコンシューマー向けだとしたら,PowerMac,PowerBookのようなプロシューマー向けのiPod(PowerPod,iPod エクストリーム)はどぉ? 話題は尽きない。楽しみだね。…関係ないけどiPodにFMラジオを追加するiFM。ネットラジオは聴くけどFMラジオを聴く習慣がない私には無用だけど,面白い。これのネットラジオ版が欲しいな…。




 
[2003.04.23]
  待望OS論


 ▼MSがブラウザ戦争で失ったもの、得たもの(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0304/21/ne00_browser.html


 OSの必要性とはなんだろう? OSのない,ブラウザしかないパソコンでも,十分ぢゃないだろうか? もうすでに,ブラウザはOSとなれる力を十分に持っているのではないだろうか? そんな,ウインドウズでもマックOS Xでもない,ネットワークOSが,待ち望まれている気がする。

 マイクロソフト社は,ネットスケープを本物の競争上の脅威と感じていた。そしてマイクロソフトはブラウザ戦争に勝ったが,独禁法訴訟など大きな代償も払った。マイクロソフトが「インターネット=マイクロソフト」という概念を人々に持たせることはできなかったが,ネットスケープがこの目標を達成することは阻止した。だが,IEのブラウザとしての進化は止まったままだ。

 ウインドウズが,メールソフトとブラウザだけだとしても(ファイル操作もろくにできなくても!),困る人は多くない。ぃゃ,そんな断言は暴言に聞こえるけど,最初からそうだったらそうだったで,なんとかなっているような。ウインドウズXPを買う金額は,IEを買う金額でしかない。それ以外はすべておまけ程度でしかないと思っている人は多いような。パソコンの利用の仕方が,完璧に変わってそうなったような。

 ブラウザは辞書になって検索で引くこともできるし,英文を翻訳することもできる。2ちゃんねるなどの掲示板は破壊的な威力を持つ意見交換のツールとなっている。ホットメールやアップルのドットマックのメール機能は過不足ない。最近驚いたサイトは,たくさんある動画内の字幕情報ファイル形式をコンバートするOnline Subtitle Converterのサイト。ファイルを選択して「Convert file」ボタンを押すと変換が完了する。マックOS Xのような仕組みなら,動画・画像などをすべてブラウザで閲覧するようにもできる。ちょっとスクリプトをいじれる人なら,ブラウザをテキストエディタとして使えるようにするのは簡単。ブラウザ上での処理なら,ひとつのOSに縛られることもない。なぜ,ネットスケープのマーク・アンドリーセンが,ブラウザを捨ててASPの会社の立ち上げに参加したか? その意味が,かなり私たちの根本意識に根付いてきているような気がする。




 
[2003.04.22]
  変わるでしょうから


 ▼「著作権とIT社会は適合しない」独マルチメディア団体が声明(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0421/dmmv.htm


 今業界にいる人たちが,みんな死んぢゃうか,呆れていなくなるか,泣きわめき疲れて寝に入るときには,変わるでしょうね(諦観)。あ〜,長い長い。

 ドイツマルチメディア協会は,著作権保護とIT社会は適合しないとの声明を出した。これはドイツ議会が一定限度のデジタルコピーを認めるなど,IT社会に適合するための著作権法改正を行ったことに対したもの。一定限度のコピーを認めることで,より知的財産保護が悪化するおそれがあるとしている。

 笑える。どうやっても,何万年経とうとも,ネットワークのある社会では著作権保護なんて虫ケラみたいなものだと云うこと。ぃゃ,それは虫ケラに失礼かな。で,その虫ケラ以下の存在の音楽業界や映画業界のエライ人は,どぉなの?

 WinMXとWinnyをなくせば,CDの売り上げが回復すると思っているような思慮のない人たちには,なにを云っても無駄だというのはわかりきってたことでした。コピーされても儲けられる収支システムを早く作ればいいのに(スポンサーを捕まえて広告展開の道具として音楽を使う,など),作ろうともしていない。やってることは裁判とかロビー活動とかプロバイダーへの脅しとかだけ。あしたの音楽のためになることはなにもしてない。仕方ないから音楽をもっと共有しましょう。山と共有して,流通して,もうみんな飽きた頃あたりに,やっとなにかが変わるでしょうから。気長に待つとしましょう。




 
[2003.04.20]
  色気ある辞書


 ▼シャープ、約30冊の辞書を内蔵する電子辞書発売(Nikkei BP BizTech News)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/pc/242251


 人の脳ミソに詰め込める量には限界がある。辞書デバイスも同じ。だが,ネットワーク辞書デバイスなら,無尽蔵の情報が入る。その,魅力,というか色気に誘う,広告展開をして欲しいデバイス。

 シャープ社は30冊の辞書を内蔵した電子辞書を発売した。4万5000円。日経パソコン用語辞典,食の医学館,ブルーガイドわがまま歩き旅行会話などの辞書を追加した。

 たぶんこのページを読んでくれている方なら,こんな製品誰が買うんだ? と思っているだろう。ネット上に辞書は山ほどあり,数カ国語の相互翻訳ができる翻訳サイトもある。辞書にない言葉でも,グーグルの検索で「[用語]とは」というキーワードで検索すれば用語の意味は確実にわかるというのに,誰がお金を出して辞書デバイスなんて買っているのだろう? 

 勝手に他の製品を考えよう。常にAirH"でネットワークにアクセスし,ウェブサイトの辞書を検索し,結果を一覧表示,キーを押して表示する辞書の結果を切り替えられる。AirH"圏内ならどこでも辞書を引くことができ,しかも文字情報だけだからパケット量はそんなに多くない。もちろん,新規でURLを入力して辞書の追加も可能。DDIポケットと各辞書サイトへの利用料金を含めて,1000〜2000円/月くらいだったら使ってもいいと思う人はいるのでは? 学校が全生徒に使わせるために大量購入してくれる可能性もあるし,よい商売になるのでは?(エロサイトをみるためには使えないしね) どこかのメーカーさん,作ってくれないかなぁ。




 
[2003.04.18]
  未来の道を切り開くのは…


 ▼SONICblueのReplayTV・Rio部門、D&Mホールディングが落札(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0416/sonic.htm


 別の路線でだけど多くの支持を受けているデノンとマランツだからこそ,ぜひ期待したいね。

 ディーアンドエムホールディングス社は,倒産したソニックブルー社のリオ部門とリプレイTV部門を落札したと発表した。ディーアンドエムはこの落札にともない,デジタル開発部門の子会社を新設し,エンターテインメント用デジタル家電市場への開発を行っていく。

 結局,当初の売却予定通り(過去記事),ディーアンドエムがリプレイTVを持つことになった。オーディオメーカーがなぜ? と思うわけだが,もしディーアンドエムがリプレイTVの活性化を狙っているのだとしたら,この戦略はすごいとてつもない破格的だ。リプレイTVは,音楽に対するナップスターと同じ役割を,テレビ・映像・動画に対して行える素質を持っているのだから。なぜ他の大手企業が手を出さなかったのかが不思議不思議。

 もちろんまともに行ったら危うい道ではある。ナップスターがあのような終わりを迎え,ソニックブルー倒産も同じ要因であったように,既存業界企業からの激しい弾圧が予想される。が,アップルによるユニバーサル・ミュージック買収の噂がこれほどまでに大きく取り上げられたのは,既存の業界企業では生い先がみえていると云う悲観的な見方を,みんなが感じていたからだ。ならば,ディーアンドエムなら,ネットとシンクできないテレビ業界を変えられるかもしれない。期待して見守りたい。




 
[2003.04.16]
  10年一昔,今


 ▼アンドリーセンのいないMosaic記念イベント(@IT)
  http://www.atmarkit.co.jp/news/katt/2003/katt35.html


 ブラウザの窓には,確かに数年後がみえる。でも,15年後は想像がつかない。10年は一昔だが,15年は1ビットで割りきれない。

 モザイクの開発10周年を記念し,イリノイ大学でシンポジウムが開催されたが,欠かせないはずのマーク・アンドリーセンの名前は講演者になかった。問い合わせてみるとオプスウェア社のトップとして多忙のため,参加できなかったという。アンドリーセンの欠席は残念だけど,ビント・サーフはカウ・チッピングを楽しんでくれそうだ。

 インターネットが変わったのは,10年前。ZDnet Newsの記事にあるように,そこですべてが変わった。すべてはモザイクに帰結する。でもまだ,変化は終わってはいない。アンドリーセンが云うように,25年が必要。生まれたときからいつでもブラウザがあった人が,社会的な役割を担うときに,大きなパラダイムシフトが起こる。きっと,私たちには想像できない動きがある。

 ぢゃあネットで調べよう,と云う発想ではなく,ぢゃあ,の前にもうネットがある状況を,たぶん私は想像できない。そういう状況の元で生まれて,育った人間の気持ちはたぶんちょっと違うのだろう(なんか年寄り臭い言葉だ。ネットワークについていけてない,音楽業界,それにテレビ業界も出版業界も,彼らが来る前になんらかの手を打ち出せなければ,存在自体,瓦解されてしまうだろう。是が非でもなにかをしなければいけない,という気持ちがまだ足りなすぎる。ネットワークによって濃密になった世界は,15年など一瞬で消費してしまうのだから。




 
[2003.04.14]
  いくない音楽ゾーン


 ▼Apple may download Universal Music(smh.com.au)【英語】
  http://www.smh.com.au/articles/2003/04/11/1049567874306.html


 過去記事1(02/04/26),過去記事2(03/03/06)。

 ロスアンゼルスタイムス紙報道によると,アップル社ユニバーサル・ミュージック・グループ社の買収のために親会社のビベンディ・ユニバーサル社と交渉中だ。数ヶ月の交渉は未決着の問題のために実現しないかもしれないが,4月29日のビベンディの重役会議において50億〜60億ドルの買収金額を提示する可能性がある。アップル社は4月末までにリリースすると予想される音楽配信サービスをテスト中だ。

 どぉにもロスアンゼルスタイムスに踊らされているような気もするのだけど,笑った。大赤字に陥ったビベンディはゲーム部門をXボックスのマイクロソフトに売るという噂もあった(ZDNetエンタープライズの記事)。MP3コムも含めて(WIRED NEWSの記事)多数のメディアを次々買い漁ってきたビベンディが,赤字解消のために一気に利幅の薄い部門を放出しようとするのは考えられるので,そうするとアップル・ユニバーサル・ミュージックはあり得ない話ではない。ぃゃ,あまりにもトンデモ系で面白いのであり得ると考えたい。

 iPodにコピーできる音楽を買うために,アップルストアに人々が詰めかける。そのためのワンクリックでの購入方法の整備も進んでいる。シェア的には必要不可欠なウインドウズ版iPodも順調に売れている。導入するかどうかは微妙だが,MPEG4(AACオーディオ)のデジタル著作権管理(DRM)技術も進展している(ZDNet Newsの記事)。あとは,アップルのやる気次第だけ,と考えても,いくない?(にしても,笑える(^^ゞ。




 
[2003.04.12]
  バカノクターン


 ▼無料コンテンツのススメ(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/pers/story/0,2000047682,20053453,00.htm


 4つ目のノクターンを夜のうちに聴いてもらうには,先にすべきことがあるのです。

 津波のような音楽の泥棒行為を根本から断ち切る方法は,19世紀の薪炭配達業者のように音楽を無料にすることだ。配給の低価格化と補助金付き無料サービスで,音楽を盗む意味はなくなる。ほんの1社が先陣を切りさえすれば,型を壊すことは難しくない。

 つまるところ,音楽を金出して買っている奴はバカ,売っている奴もバカ,ちょっとは考えろこのスカタン,という記事(←はしょりすぎ。DVDビデオは売れているのに,音楽CDが売れていないのは,ファイルを落とすのにかかる時間が違うからだろうか? DVDはDVD-Rでコピーするのに手間がかかるけど,音楽CDはすぐに焼けるからだろうか? おおむね違う。本質的に,金出す価値がねぇよバカ,というだけだ。

 携帯電話などにお金がかかってて音楽CDが買われなくなった,というのであればDVDだって売れてないはずだ。もぉ音楽業界には記事のような方法でお金を得るしか方法は残っていない(断定。生き残る方法はそれしかなくて,しないのなら自滅するだけだ。別に死んでくれてもいいんだけど,そうすると音楽を作っている人がかーいそーなんでね。…夜明けは,もうすぐだよ。




 
[2003.04.10]
  "allsight"play


 ▼EDEX2003 電子ディスプレイ展開幕(Impress PC Watch)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0409/edex.htm


 no "dis"play, "allsight"play here.

 電子ディスプレイの展示会「EDEX2003 電子ディスプレイ展」が東京ビックサイトで開幕した。PC向けの液晶ディスプレイでは,大型化が一段落し,ワイド化,高精細化が進んでいるものの,目を見張る新製品はない。最注目は東芝松下ディスプレイテクノロジー社のスキャナとしても機能するインプットディスプレイ。

 もっともっと,今までの常識を裏切るような,そしてもしかしたらすべての人が求めているようなディスプレイが展示されていていいはずだ。ディスプレイが四角である必要などない。もっと別のものになっていい。そもそも,ノートパソコンはディスプレイのサイズ以下にはなれない存在になっている。でも,宙に30インチディスプレイを投射できるノートパソコンなら,片手サイズ以下にもなるだろう。

 ヘッドマウント型ディスプレイは,ずっと前から待ち望まれているものだ。視界すべてをディスプレイにできれば,DVDや動画ファイルも映画館以上の迫力でみられるし,とことんリアルなゲームだって再現できる。なにより,限られた広さしかない,牢獄のようなディスプレイから飛び出せる。ディスプレイは目でみるものではなくなり,視界すべてを映す,目になる。ヘッドフォンを組み合わせれば,目と耳をすべて覆える。そして触覚も嗅覚も組み合わせれば,人はワイヤードで暮らすことができるようになる。今のディスプレイは,まだまだ万分の一の機能も持っていない。




 
[2003.04.08]
  終わりのはじまりのはじまり


 ▼巨大ネットワークが世界を滅ぼす(@IT)
  http://www.atmarkit.co.jp/news/200304/03/bots.html


 多数のコンピュータに膨大な処理を行わせることには素晴らしい可能性があるが,使い方によっては大規模なDDos攻撃も行える。ネット上の接続ポイントを巨大な情報の津波に襲わせれば,下流プロバイダやエンドユーサーは突然通信の遮断という悲惨な目に遭う。実際に起こる状況はより悪くなる可能性もあり,ユーザーの意識の大転換,必要なソフトウェアの整備が必要だ。

 「カチカチ,と天井がかすかに震えた。この場所にこうして座り込んで何日が経ったのだろう。いや,もしかしたら数分しか経っていないのかもしれない。窓から明かりが差すこともなくなったこの最後の地で,僕は彼女を胸に抱いたまま,静かに攻撃がすむのを待っているしかなかった。僕が考えを巡らしていることに気付いたのか,彼女は顔をあげ,困ったときのくせのまばたきをしながら僕の顔を見上げていた。

 僕は必死に笑顔を作って安心させてやりたかったけど,どうやったら笑えるのかをもう忘れていた。そのまま彼女の目をみているしかなかった。2人の顔に表情はなかったけど,安心させようとする笑顔が交わされたような気がした。また,天井がカチカチと振動した。もしかしたら,僕らはもう何年もここにこうしてうずくまっているんぢゃないかと思うほど,身体に力が入らなかった。破滅的な空爆のなかで,唯一守れたのは,彼女だけだった。他には,なにも残っていない。きっと,もうなにもない。

 最後のときが,こんなに簡単にくるものだとは,思いもしなかった。もう誰も残っていない地上で,なんで天井が震えているんだろう? 僕らは,死んだのか? ふと,彼女の顔をみていたら,ずっと昔,彼女が口にした言葉を思い出していた。『終わりのはじまり,って言葉が好きだったんだ。どんな終わりが来たって,そのはじまりにいるってことは幸せなこと。終わらないお話は悲劇だし,終わってしまったお話も寂しい。だから,終わりのはじまりが,いちばんいいっしょ』。…まだ終わってない,2人を,頭のなかに思い浮かべて,僕は目を閉じて…。『まだ,終わってないんだ』。




 
[2003.04.06]
  小物物欲


 ▼ピンチェンジ、浮かび上がるキーボードを開発(BizTech News)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/gen/239871


 携帯電話のキーでテキストなんて打てるか! みんな携帯オーディオデバイスと携帯電話の両方持ってるんだからなんか作れよ! てな方に。物欲発症。

 ピンチェンジ社は,机などの平らなところにキーボードを浮かび上がらせてタイピングできる装置を開発した。認識用赤外線投射で入力したキーを判別する。PDAなどのキーボードとして,また手術室などほこりを嫌う環境での使用も検討している。

 欲しい。今売ってくれ今買うって感じなんだけど,さてさておいくらぐらいになることやら。売られているキーボードの価格は,数年前に比べてかなり安くなっているから普通は張り合えないだろうけど,携帯電話やモバイル機器用,そして未来のウェアラブル機器用に,幅を利かせそうな気もする。

 小物物欲其の弐。スカルキャンディ社のリンク。ヘッドフォンの差し込み口が2つにわかれていて,iPodやウォークマンと,携帯電話の両方に差し込める。使用できる携帯電話は限られるけど,電話がかかってきたのが音でわかり,出るとiPod側のボリュームを下げて相手の声が聞こえる。で,電話を切るとiPodの音量が元に戻る。価格は29.95ドル。欲しい欲しい(リンクは米国でのみの販売,それに使える携帯電話なんてもってないヨ。




 
[2003.04.04]
  お薬改訂版


 ▼DVDコピー企業はハリウッドに勝てるのか(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/maker/story/0,2000047861,20053307,00.htm


 DVD-Rドライブが普通になり,イメージディスクユーティリティがあり,あとは560KBのツール1個があれば事足りる。

 デジタルミレニアム著作権法やハリウッドの著作権騒動のなかで,321スタジオズ社が注目を浴びている。社員数60人の321スタジオズはDVD X CopyというDVDコピーソフトでハリウッドに訴えられたが,同社CEOは同社のソフトは正しく,道理にかなっていると信じている。

 過去記事で取り上げたDVD X Copyが,まもなく法定に引きずり出される。かかっているプロテクトを外すのは犯罪,というわけわかめな法律との戦いは苦戦が予想されるが,そんなことを違法とする正当な理由などあるわけがなく,きちんと反対する必要がある。権利を侵害して得る利益など,不正な利益である。それに反対しないことで,日本のようにダメな音楽になるだけの音楽CDプロテクトが普通に流通したりする。品質やセキュリティに問題があるプロテクトでも,「仕方なく」手に入れるしかなくなるような法律が公然とまかり通っていることは憤りをおぼえる。321スタジオズの裁判を注視したい。(とまぁそれは当然としてよくよく考えたらコピーしたDVDってもらったことないしあげたこともない,なぜだろ? そこにブザマな日本の音楽業界との差異があるのか?)

 過去記事でも行ったマックOS Xでの市販DVDコピーの手順について,改定追補して再掲載。必要なのはOSEx(現在の最新版は0.0101b)というツールだけ。DVDビデオをドライブに入れ,「Fmt」ボタンを押して「DVD Image」を選択し(pic01),「BEGIN」ボタンを押す(pic02)。DVDイメージの保存場所をきかれるので適当に選択して(pic03)スタート。DVDイメージができたら,拡張子を「.IMG」から「.dmg」に変更する(pic04)。これでダブルクリックすればDVDイメージがマウントし(pic05),DVDプレーヤで観ることができる。このイメージをDVD-Rにコピーするには(ただしイメージの容量が4GB程度まで),「/アプリケーション/ユーティリティ」にインストールされているDisk Copyを起動し,「ファイル」メニューから「イメージをCD/DVDに作成...」を選び(pic06),先ほど作成したDVDイメージを選択して「ディスクを作成」ボタンを押し(pic07),あとはDVD-Rディスクをスーパードライブに突っ込んで焼くだけ(pic08)。以上。




 
[2003.04.02]
  扱いやすさの肝


 ▼映画のネット配信サービス『ムービーリンク』は普及するか(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20030401107.html


 高画質や高音質,手厚いサポート,安い料金などよりも,もっとも普及に重要なものは,ただ単に「扱いやすさ」。

 映画大手5社による映画のネット配信サービス,ムービーリンクに関心が高まっている。映画1本3〜5ドルでダウンロードできるが,ファイルは視聴開始後24時間で削除される。ブロードバンドの普及が必要だが,ムービーリンクによって映画業界は時代に取り残されないですむという見方もある。

 数秒で落ちてくる音楽ファイルなら,ダメファイルでもまた落とし直せばいいが,数時間もかかる映画1本の動画ファイルでのダメファイルは防ぎたいと思うはず,という映画業界の読みは半分はあたっている。引き合いに出されている音楽業界は,単なる引き合い役に落とされているが,まぁそれはどうでもいい。アップルの音楽配信サービス(過去記事)で使われることになるのでは? とも云われているMPEG4のデジタル権利管理(DRM)もまもなく登場するようだが…(CNET Japanの記事)。

 DVDビデオが本当に普及したのは,DeCSSから始まったリッピングツールがあふれんばかりに登場したあとだったことは,単なる偶然だろうか? DeCSSがなかったとしても,DVDビデオは普及しただろうか? ムービーリンクのサービスは便利なような気もするけど,気付くと削除されているファイルに対して手を伸ばす利用者が多いとは思えない。扱いにくいファイルやメディアが普及することは少なく,それは現在のコピープロテクトCDや誰が利用するのかわからないネット上の音楽サービスも同じ。まぁつまりは,MP3やDivXはとことん扱いやすかった,ということに尽きるんだけど,さて。




 
[2003.04.01]
  リセット・ジェンダー


 ▼シムシリーズのバーチャル世界に見る男女関係(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030331207.html


 「レナがネカマだったらみんなどーすんだろ」「それはそれで…」。…。

 「シム」シリーズの生みの親,ウェル・ライト氏の明かしたデータによると,女性キャラを動かす男性プレイヤーよりも,男性キャラを動かす女性プレイヤーの方がはるかに多いようだ。また,バン(立ち入り禁止措置)されたキャラの75%が女性キャラだったとも。

 「私たち,女同士のパーティに彼が入ったのは,1ヶ月前だった。昨日,彼が女性だということに気付いた。そして明日には,私たちが男性だということに彼も気付くだろう」。気付いたからなにかが変わることはない。女性だけのパーティにも恋愛はあるし,男性だけのパーティにもセックスはある。そこになにか抵抗を感じているなら,ただ抵抗をなくせばいい。思っているよりは,簡単なことだヨ。

 性別というのは,もともとあるものではなく,作るもの。男,女としてある(存在する)ものではなく,男になる,女になるものでしかない。男の服装,行動,発言をして男になり,女の服装,行動,発言をして女になる。だから,簡単に拭い去れる。リセット可能な属性でしかない。この,世界ではネ。(quote: .hack//tasogarenoudewadensetsu




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